子どものけが治療
ドクターの部屋
当クリニックは小児整形疾患や障がいをお持ちのお子様の治療・リハビリテーションのみでなく、けがの治療にもあそびを利用して対応しています。
子どもは痛いところを触られるのをとても嫌がります。またそのような場合診察用ベッドに容易に寝てくれません。そこで診察室ベッドの天井に1~ 6番まで動物の絵が貼られており(ナースの部屋20210715ブログ参照)、こどもたちにはベッドに寝て、1から6番まで動物の名前を言ってもらいます。多くは言い終えるまで、足らなければ繰り返していると診察が終わっています。またけがの時、恐怖を感ずるような処置やギプス固定・切割などは、HPSが寄り添い、I pad にて動画音楽を聴いたり、ゲームをしながら行ったりします(ディストラクションといいます)。またギプス装具室にはスクリーンがあり、時間がかかる処置は映画を見ながらも可能です(あそびの部屋20210524ブログ参照)。HPSは子どもの年齢にあったディストラクションツールを準備しています。私自身は以前の病院より、ずいぶん処置がしやすくなったと実感しています。
ただ重要な前提があります。当クリニックではどんな診察・処置も家族(多くは母)とともに行なうことを原則にしています。どんなディストラクションも家族のスキンシップの安心感にはかなわないかもしれません。
令和4年8月22日
院長 服部 義